年頭所感

“手作りの顧客支援”で知見を得て、インテリジェント・クラウド時代を開く

2019/01/23 09:00

週刊BCN 2019年01月14日vol.1759掲載

 動画関連のビジネスが面白くなってきた。顔認識や自動運転のほか、工場の生産ラインでのチェックといったように、動画は活用の範囲が広い。動画関連ビジネスの活性化に伴い、伸びているのがAI用サーバーとオブジェクトストレージ。IT市場の拡大をけん引するAIやIoTへとつながるため、今後の展開が大いに期待できる。

森田晶一
社長
 ストレージ市場に関しては、オブジェクトストレージに限らず、全体的に堅調な伸びをみせている。データレイクへの取り組みも追い風になっている。ストレージ分野は、テクノロジーの進化も著しい。例えば、高速化を実現するSSDの接続規格「NVMe」が確実に進んでいく。動画活用のリアルタイム性が向上するなど、高速化の効果は大きい。

 エンタープライズIT市場という文脈においては、コンテナ管理ツール「Kubernetes」に注目している。コンテナの思想は、短期間での開発、アジャイル開発、個別のテスト環境の用意など、近年の開発手法に合っている。社内に置く基幹システムをクラウドネイティブとして開発にも活用されている。つまり、クラウドとオンプレミスの懸け橋となる共通OSとして機能することを意味する。そして、Kubernetesがデジタルトランスフォーメーションやインテリジェント・クラウドを支えるテクノロジーの一つとなる。

 当社はAIに強くないし、動画に詳しいわけでもない。強みは社員が見る・触るを実践し、顧客を支援しているところにある。この“手作りの顧客支援”で知見を得て、インテリジェント・クラウド時代を開く役割を担っていきたい。
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