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Coltテクノロジーサービス 通信キャパシティを10倍へ APAC地域で顧客数の倍増を目指す

2016/11/16 19:15

週刊BCN 2016年11月07日vol.1652掲載

 Coltテクノロジーサービス(日置健二社長)は、向こう約1年で首都圏と関西圏のネットワークの接続拠点数を1.5倍に、通信キャパシティを10倍に増やす。クラウド型のサービスや、IoT/ビッグデータの需要拡大に伴い、毎秒10ギガビットを超える広帯域ネットワークの必要性が高まっていることに対応するものだ。同社では通信キャパシティの拡大によって、100ギガビット級の広帯域ネットワークサービスも短期間で提供できるよう通信基盤を増強する。

日置健二
社長
 同社はアジア太平洋地域で「数億ユーロ規模の投資」(日置社長)を決めており、今回の投資もその一環。ほかにも、首都圏と関西圏を結ぶ基幹回線を二重化したり、海外と接続する海底ケーブルとの接続点を現在の3か所から4か所に増やす。さらに、2017年末までに千葉県印西市の第2棟目となるデータセンター(DC)新棟を竣工させる予定。新棟は1500万VAの電源容量(ラック換算で約2500ラック相当)の大型のもので、広帯域ネットワークと大規模DCによって顧客のニーズに応える。

 10月下旬に来日した英本社のカール・グリブナーCEOは、「欧州では、大規模なクラウドサービスベンダーがDCの主要な顧客として存在感を増しており、アジア成長市場ではDCやネットワークそのものの需要が勢いよく伸びている」と、世界の市場動向を分析。一方、国内では従来の主要顧客層である金融系の顧客の底堅い需要に支えられると同時に「産業系の高規格DCや広帯域ネットワークに対するニーズが高まっている」(日置社長)と話している。

 今回の一連の投資によって、アジア太平洋地域における直近の約2200社の顧客数を、向こう3年で倍増させていく計画だ。(安藤章司)
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