ニュース

日立システムズ、「サイバーセキュリティ・スターターパック」を販売

2019/07/04 18:00

 日立システムズ(北野昌宏社長)は、ソフォス(中西智行代表取締役)と連携し、中小企業向けに簡単・低コストで導入可能なセキュリティ強化サービス「サイバーセキュリティ・スターターパック」の販売を7月3日に開始した。

「サイバーセキュリティ・スターターパック」の概要図

 サイバーセキュリティ・スターターパックは、各種セキュリティ対策を施したUTMと、障害受付や監視などのサポートサービスを合わせて提供するもの。あらかじめUTMの各種設定を日立システムズが実施して提供することで、これまで必要だった煩雑なパラメーター設定などが不要となり、簡単・低コストでの導入を実現する。

 UTMが社外からの攻撃などを検知した場合は、通信の遮断を自動的に行うことでマルウェアの社内への侵入を防止する。サンドボックスの機能も備えており、ダウンロードした疑わしいファイルについては隔離した安全な場所での確認が可能なため、社内への侵入前に検知・駆除することができる。さらに、日立システムズのコンタクトセンターが、UTMで検知した脅威情報の報告を行うほか、UTMが故障した際の機器障害の受け付け、代替機の送付、運用での問い合わせ対応などをサポートすることで、顧客の運用負担を軽減する。

 これにより、システムやセキュリティに関する専門的な知識を持ち合わせていない場合でも、不正アクセスや不審ファイルのダウンロードを促す外部脅威、マルウェアによる社内からの外部通信といった内部脅威など、さまざまな脅威から企業を守ることができる。なお、UTMの導入は約2週間で完了する。

 また、サービスを導入した企業がエンドポイントにもソフォス製品を導入した場合、UTMとエンドポイントとが脅威に関するセキュリティ情報を共有できるようになる。これによって、USBメモリなどの記録媒体をはじめとしたUTMを経由しない社内へのマルウェア侵入に対しても、エンドポイントが検知し、UTMに情報を共有することで通信網の遮断、マルウェアの隔離・除去、通信網の復旧までを自動的に行う。

 今後、日立システムズはグループ会社やパートナー企業などとも連携することにより、サーバーセキュリティ・スターターパックを積極的に拡販し、2021年度末までに累計5億円の販売を目指すとともに、地域に密着したサービスを展開していく方針。
  • 1

関連記事

日立システムズ、スマートフォン利用型のメーター自動読み取りサービス

保守サポートの対象をFAやロボットにまで拡大 FAプロダクツとの協業で実現――日立システムズ

パートナーのセキュリティー事業を支援 EDRは他社ユーザーにも提案余地あり――ソフォス

外部リンク

日立システムズ=https://www.hitachi-systems.com/

ソフォス=https://www.sophos.com/ja-jp.aspx

「サイバーセキュリティ・スターターパック」=https://www.hitachi-systems.com/solution/s0307/sts/sophos/index.html