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小田急、MaaSプラットフォームの活用で実証実験

2019/10/14 19:00

 小田急電鉄は、オープンな共通データ基盤「MaaS Japan」を活用したMaaSアプリ「EMot(エモット)」のサービスと実証実験を10月末から開始する。

星野晃司社長(左から3人目)ら

 同社は2018年12月12日に、ヴァル研究所、タイムズ24、ドコモ・バイクシェア、WHILLと、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)事業のシステム開発やデータ連携、サービスの検討で提携した。

 ヴァル研究所の検索エンジンと連携し、小田急グループの鉄道やバスなどの交通データのほか、タイムズ24のカーシェアリングサービスの所在地や車両空き情報などのデータ表示、ドコモ・バイクシェアのサイクルポートの所在地や自転車貸出可能台数などのデータを表示できるようにする。また、公共交通機関を降りた後の移動手段として、パーソナルモビリティ(次世代型電動車椅子)WHILLとも連携する計画だ。

 こうしたサービスを実現するため、提携会社各社のデータを集約し、サービスとして提供できるようにしたのがMaaSプラットフォームの「MaaS Japan」だ。「MaaS Japan」を活用したアプリケーションの第一弾として提供するのが「EMot」になる。

 10月末のサービス開始時には「複合経路検索」機能を提供する。行先に対して、電車、バス、タクシーのほか、シェアサイクル、カーシェアなどさまざまなモビリティサービスを組み合わせて経路を検索できる。保有する定期券や購入した電子チケットを考慮した検索結果を提示することが可能になる。このほか、電子チケットの購入、飲食店と連携した飲食サブスクリプションの提供なども実施する。
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外部リンク

小田急電鉄=https://www.odakyu.jp/