アムニモは、IoT機器などに実装されるLTE通信用の通信モジュールのプロセッサーにLTE通信の制御や周辺機器向けインターフェースの制御などのルータ機能を実装する新技術を開発し、その技術を実装した産業用の「コンパクトルーターAC10」の販売を4月20日に開始した。


　アムニモが今回開発した技術は、今までは通信モジュールとは別に搭載されたプロセッサーに実装されることが多かったルータ機能や周辺機器インターフェースを制御する機能を、通信モジュール側に実装することにより、外部プロセッサーやその周辺回路を大幅に削減しIoTデバイスとして必要な機能を実現することを可能とするもの。

　このルータ機能や周辺機器インターフェースを制御する機能は、アムニモが開発したファームウェアによって実装。問題があった時の対応が迅速に可能となっているほか、今後の機能拡張もフレキシブルに実施することができる。

　常時接続を前提とした設計思想で開発していることに加え、アムニモがもつ独自技術である電源バックアップ機構や複数SIMカードの切替制御の機能も実装。また、LTE用のアンテナが内蔵されていることから、別途アンテナを購入することなく設置が可能で、コスト低減を実現している。

　用途として、既存のISDNや3G端末の置き換え、ボイラーやコンプレッサーなどの工場用設備の監視、上下水道関連設備の監視、決済端末への搭載など、コストと信頼性の両立が求められる各種の用途に適している。