無料プロバイダ大手のライブドア（前刀禎明社長）は、これまで投資会社などから調達した70億円の資金の底が見えたため、社員80人を半分以下に削減する大リストラを敢行した。

　というのも、投資会社が「これ以上の投資は難しい」（関係者）と弱腰になったからだ。

　ソニーへのニフティ売却失敗騒ぎでも、「富士通がニフティを売りたい」という意思が浮き彫りになった。どの企業でも、急成長が見込める事業は売りたくないハズなのだが、どうやらニフティはそうは見られていないらしい。

　前刀社長は、「今、手持ちの残金だけで、来年度（03年7月期）は通年で黒字にできる。今年度は年商30億円だが、再来年度（04年7月期）には100億円を売り上げる。会員も現在の150万人から今年年末には200万人に増やす。余剰人員を減らして固定費を下げるのは、どの企業でもやること」と依然強気。

　プロバイダ業界、これからが嵐の本番か?