旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->17.函館

2002/11/11 15:27

週刊BCN 2002年11月11日vol.965掲載

 昨年4月に2泊3日の部長会旅行を行った。それが余りにも素晴らしく印象深いものだったので、その感動の幾つかを書いてみる。

 初日は、早朝羽田を発って函館空港に向った。9時頃高度を下げつつ津軽海峡竜飛岬の上空を飛んでいた時、眼下に驚くべき光景が広がっていた。日本海から太平洋に向って途方もない量の潮流が、白波を立てて滔滔と流れていたのである。

 関門海峡や鳴門海峡で、潮の干満によって激しく潮流が変化することは見たことがあるが、まさか日本海と太平洋のような大海で同じような潮流の変化が起こるとは思ってもいなかっただけに、鳥肌立つような驚きと深い感動で、身じろぎもせず見詰めていた。

 その後、大沼公園や五稜郭を観て、午後4時頃函館山の立待岬に着いた。

 遠くに下北半島が見えたが、驚いたことに眼下の津軽海峡の海水が、午前とは反対に太平洋から日本海に向って、白波を立てながら滔滔と勢い良く流れていた。

 こうして午前午後と僅か半日の間に大量の海水が、西から東、東から西へ奔流となって流れるのを目にして、今更ながらに大自然の驚異、月の引力の偉大さを思い知らされた。
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