BCN FORUM

綱渡りのオペレーション

2002/12/09 15:27

週刊BCN 2002年12月09日vol.969掲載

 ウインドウズメディアプレーヤーは、マイクロソフトのマルチメディア戦略の柱だ。その最新版“9”の配布を来年早々に控え、記者向け説明会が12月3日に開かれた。完成すれば、無料で配布して、シェアを獲る戦略だ。

 2000年に配布を始めた“7”以来の大幅刷新で、DVD並みの高精細動画像の配信や5.1サラウンドへの対応、映像を表示するまでの時間の短縮が売り。テレビや家電などへの対応も急ぐ。

 説明会では、特設スタジオでの生演奏を、DVD画質+5.1サラウンドで大画面プラズマテレビに転送するデモを実施。ところが、まだ試作版のためか、肝心の音が聞こえないハプニングが発生。

 「完成版では、こんなことありませんよ」。担当の御代茂樹部長は、神妙な面持ちで部下の対応ぶりを眺める(写真)。やはり、試作ソフトのお披露目には“綱渡り”のオペレーションが求められるのは、今も昔も変わらない?
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