Letters from the World

実用的な旧正月はいかが?

2003/01/06 15:37

週刊BCN 2003年01月06日vol.972掲載

 日本の正月は、明治5年の改暦で当時の西洋文明を、また当時の先進国である西洋社会とつき合うために便利なように、それまで中国から取り入れていた陰暦をやめて太陽暦(詳しくはグレゴリオ歴というらしい)に改めた。

 日本の正月は、明治5年の改暦で当時の西洋文明を、また当時の先進国である西洋社会とつき合うために便利なように、それまで中国から取り入れていた陰暦をやめて太陽暦(詳しくはグレゴリオ歴というらしい)に改めた。現在の大中華圏や多くのアジアの国は、陽暦と陰暦をうまく使い分けている。立春(春節)や春分の日を正月としている国が多い。陰暦だけだと、ほかの国との互換性がなく、不便きわまりないので、公式イベントやビジネス上は陽暦をもちろん使う。

 日本は春分、秋分、旧盆は、陰暦を使うが、正月だけは陽暦に従う。これだけアジアとの交流が増えてきたので、陰暦の正月を採用する案でも考えてみたらどうだろうか。実際、江戸時代まではそうだったのだから。そのメリットはいくつかある。多くの台湾の政府や民間企業が採用している会計年度、すなわち、1月に始まり12月に終えるというものが採用できる。1月1日は正月でないのだから休みもなく、12月31日が年度末になっても全然支障がない。

 実際多くの台湾の会社は12月末に棚卸しを実施している。会計年度がきわめて分かりやすい。また、多くのアジアの国々と同期した新年の抱負が語れるようにもなる。なにより、陰暦の正月が寒さのピークになるのは、陰暦が季節の変化と一致しているからである。したがって、陰暦の正月になると、あとは暖かくなる一方であり、精神衛生的に良いものがある。

 ところで、今年は台湾と中国大陸との三通(海峡を挟んで直接の交通、通商、通信が許されること)が開始されると予想される。そうなると、ますます人の流れ、カネの流れが加速し、一時的にはひずみもあろうが、大局的には大中華圏全体の発展に寄与すると思われる。春節をすぎて春が来るがごとく、今年は台湾もデフレから抜け出し景気回復につながって欲しいものだ。(台北発・アコードインターナショナル 原 真)
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