「When You Wish Upon A Star(星に願いを)」といえばディズニー映画「ピノキオ」の主題歌で、ジャズアーティストなら誰もが演奏し、また歌っている名曲です。

 ディズニー映画は私も大好きで、“愛と勇気”、“夢と希望”を与えてくれ、私にとって元気がでてくるパワーの源です。「白雪姫」、「不思議な国のアリス」、「ピーターパン」、最近では「美女と野獣」、「アラジン」など私の歌うレパートリーの中にも当然入っています。

 2枚目のアルバムをロサンゼルス(L.A.)でレコーディングする時に、ぜひこの曲を歌いたいとプロデューサーを説得して、アルバムに入れてもらったぐらいです。

 1999年、夏。L.A.のウエストワールドレコーディングスタジオ。初めての単身海外レコーディング、日本人スタッフは誰もいなくて、緊張で胸ドキドキ!

 しかし私の友人であり音楽のよき理解者であり、このアルバムのプロデューサー兼ベーシストのスタン・ギルバートをはじめ、スタッフの皆が暖かくいい人たちで、初対面とは思えないほどなごやかな雰囲気のなか、リラックスして歌うことができたのです。

 この曲をレコーディングする日のことでした。セカンドアルバムのラストを飾るこの曲は巧妙にアレンジされていて、6/4から4/4になり、ラストはラリィ・ナッシュのピアノだけで1コーラス歌う構成。先にラストの部分を録音するということで、ピーンと張り詰めた空気のなかで、ラリィのやさしく繊細でリリカルなピアノのタッチに私の歌もどんどん引き込まれ、リハーサルなしのテイク・ワンOK!

 実はリハーサルだと思っていたらテープを回していたのです。ミュージシャン、スタッフ一同、「グレイト!」、「エクセレント!」の連発で、私もついつい有頂天になってしまいました。

 やっぱり世界で一流といわれている人たちはすごい!いざ本番の集中力の凄さ、卓越したプレイ、心あたたまる人間性。このレコーディングでボーカルReynaのJazzSpiritをより大きく目覚めさせることができました。

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●When You Wish Upon A Star
1940年、作詞/ネッド・ワシントン、作曲/リー・ハーライン。
お薦めはローズマリィ・クルーニー、ジューン・クリスティ、ルイ・アームストロング、リンダ・ロンシュタット。

[村本玲奈]
ジャズシンガー。兵庫県生まれ。血液型はA型。大阪のダンスコンテストに出場し、2度優勝。その奨励金をもとに単身渡米、さまざまなジャンルの音楽に接する。帰国後、歌手デビュー。1986年から本格的なジャズシンガーを目指し、ライブハウスを中心に活動中。