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秋葉原で幼児をIT教育

2005/12/12 15:27

週刊BCN 2005年12月12日vol.1117掲載

 富士ソフトABCが、2007年1月にJR秋葉原駅前で稼働する予定の高層ビル「富士ソフトABC秋葉原ビル(仮称)」に保育園をテナント入居させる計画を進めている。

 野澤宏会長兼社長は、「複数の保育園に話を持ちかけている」と、このプランに意欲を燃やす。入居の際は、「日当たりが良いフロアを選び、花壇や庭園をつくって自然に触れ合えるようにする」と、幼児がのびのびと育つ環境に仕上げるそうだ。

 しかし、これだけでは秋葉原で保育園を設置する意味がないとの理由から、同社の映像グラフィック技術を駆使して、パソコンで高度な“お絵かき”ができるシステムも揃える。「入居する保育園が希望すれば、コンピュータを使って子供達を教育できるように支援したい」という。

 もちろん、入退室はIDカードを必要とし、誘拐防止などのセキュリティ面も万全を図る。電気街も最大限に活用する。「幼児達が興味を示せば、電気街を回るツアーを企画するのも良いのではないか」。組み立てパソコン用パーツを購入し、自作を経験できる授業が誕生する可能性もあるというわけだ。

 幼児からIT教育を受けさせるという点では、“世界のIT拠点”を目指す秋葉原地区にふさわしい保育園になるかもしれない。
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