昨年12月10日にAPが伝えた記事によると、米国内での携帯電話の普及とともに、固定回線を契約しない世帯が増えてきているという。特に移民してきた人々を中心にこの傾向が強く、いまや固定電話はその役割を終えつつあるかのようだ。

 VoIPサービスやケーブルテレビ回線を利用した通信ツールが増え、固定電話を必要とする理由がますます減ってきたかにみえる。古くから普及してきたことで、今や電話回線の劣化も問題視されるようになり、DSLサービス各社は一時期ほどの勢いを持続できていない。

 だが、インターネットの接続に関しては未だにダイヤルアップのサービスを提供している企業が数多く生き残っている。興味深いのは、これらの業者たちは高速接続回線を提供するライバルに比べ、顧客満足度が高いことだ。少ないユーザー層にきめ細かいサービス。やるべきことをきちんと遂行してきた結果だろうが、ブロードバンドが当たり前のような現状では非常に注目すべき現象だ。

 環境整備が進むほど、その隙間には需要が生まれ、新しいビジネスが生まれ育っていく。過去のものと見過ごすことなく、常に敏感な感性を持っていたいものだ。(ニューヨーク発)