立ち話

UQコミュニケーションズ 田中孝司社長

2009/02/16 15:38

週刊BCN 2009年02月16日vol.1272掲載

▽…2.5GHz帯の免許取得で、高速ブロードバンド「WiMAX」を提供することになったUQコミュニケーションズは、携帯電話のビジネスモデルに懸念を抱いている。「最近では、端末の価格を安くできないことから、2年間の縛りを条件にパソコンを100円で販売するケースも出てきている。これは決して良い方向ではない」と、田中孝司社長はみる。インセンティブについては、「WiMAXは、“3G”の世界と全く異なる」とアピールする。

▽…異なる点として挙げているのは、「メーカーブランドで販売することが基本」であること。同社では2月26日からテストサービスを開始し、その期間中はデータカードなどを自社ブランドで提供するものの、本格サービス時にはメーカーブランドの機器が発売される予定だ。そういった点で、「UQブランドを押し出すつもりはない」方針を示す。また、「携帯電話会社が行っているモジュールの“垂直型”ではないビジネスを展開する」としている。

▽…3Gをさらに進化させた「LTE」との兼ね合いについても、「あくまでLTEは通信側の規格であり、一方でWiMAXはWiFiと同様にコンピュータ側の規格」と語調を強める。これまでにない新しい通信サービスを市場に登場させることから、「真のブロードバンド時代が幕を開ける」と力説。さらに、世界で多くの通信事業者がWiMAX関連ビジネスに着手しようとしている状況にあって、「世界標準のフューチャー・ブロードバンド」を掲げる。(佐相彰彦)
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