NTTデータグループは、準大手・中堅向けERP製品の拡充を進めている。2009年に設立されたNTTデータビズインテグラルは、競争が激しくなってきているERP市場で、パッケージベンダーと連携してERP製品を開発。他社と差異化を図る考えだ。
「Biz∫ SCAW」を提供するNTTデータシステムズは、その一翼を担っている。荒田和之社長は、パートナー企業とともに、「3年後には1000億円のビジネスにもっていきたい」と目標を掲げる。
市場シェアの獲得についても意欲的かと思いきや、意外な答えが返ってきた。「同業他社との競争は古い考え方だ」。トップシェアを目指すわけではないというのだ。「Biz∫ SCAW」の評価が定まってくるのはこれから。シェアありきではなく、ユーザー企業の課題解決に向けたソリューションの充実と製品強化を図っていく姿勢を打ち出している。(信澤健太)