立ち話

KINGMAX ジョー・リュー CEO

2010/10/14 15:38

週刊BCN 2010年10月11日vol.1353掲載

 技術者出身で穏やかな語り口が印象的だ。台湾の半導体メモリメーカーであるKINGMAXのジョー・リューCEOは、30年ほど半導体ビジネスに関わってきた。同社の設立は1989年。09年度(10年6月期)の売上高は125億台湾元だった。

 日本市場への参入は06年。記録メディア卸販売事業などを展開する磁気研究所と提携して販売を開始した。もともと10年前からアイ・オー・データ機器などにOEM提供していたが、自社ブランドでの販売は初めて。「競合が多いので、参入すべきかどうか迷っていた」。現在は、販売シェアで上位に顔を出すまでに存在感を高めている。

 「日本人は品質にうるさい。でも日本市場で認められれば、世界でも売れる」。近年は、中国やインド、ロシア、ブラジルなど新興市場での販売にも力を入れているが、「日本での成功体験は大きな自信につながる」と、日本市場を重要視する姿勢を変えない。(信澤健太)
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