地方創生計画の軌跡

 会津若松市に4月22日、スマートシティ計画の重要な拠点となるICTオフィスビル「スマートシティAiCT」がオープンした。この会津若松市のスマートシティ計画についてまとめたのが本書だ。計画が立ち上がった契機からコンセプト、具体的な取り組みまで同計画の中心人物であるアクセンチュアの海老原城一氏と中村彰二朗氏が解説する。

 きっかけは2011年3月11日に起こった東日本大震災。福島県の復興から始まった計画ではあるが、計画立案のために洗い出した会津若松市の課題は、少子高齢化、労働力不足、若年者雇用など、全国の自治体に共通するものばかりだ。

 今、多くの自治体がITを取り入れたスマートシティの構築に取り組んでいる。地方が活力を取り戻す地方創生、持続可能な地方創生を実現するため、アクセンチュアがこの8年間取り組んできたノウハウが本書には凝縮されている。地方創生に取り組みたい自治体、都市開発業者だけではなく、地方で暮らす人々にも未来の地方都市のあり方を本書から感じ取ってほしい。(海)
 


『Smart City 5.0 地方創生を加速する都市OS』
海老原 城一、中村彰二朗 著
インプレス 刊(2000円+税)