BOOK REVIEW

<BOOK REVIEW>『できるテレワーク入門 在宅勤務の基本が身に付く本』

2020/06/12 09:00

週刊BCN 2020年06月08日vol.1828掲載

「できる」シリーズにもテレワーク

 緊急事態宣言は全国で解除されたが、都市部を中心に一気に進んだ感のあるテレワークは、新型コロナ感染拡大の第2波、第3波のリスクもあることから、ある程度定着していく流れになりそうだ。安倍首相も、テレワークの普及を今回の新型コロナ禍が促したポジティブな変化として、可能な限り継続するよう呼び掛けている。

 インプレスの「できる」シリーズにも、「テレワーク入門」がラインアップされた。週刊BCNの読者にとって新しい情報はほぼないだろうが、テレワークのための環境整備やセキュリティについての考え方などを分かりやすく網羅的・体系的にまとめていることに価値がある。専任の情報システム担当社員がいないような中小企業では、ひとまず急場しのぎのテレワーク環境を用意したものの、これから恒常的にテレワークを行っていくにあたってどんな追加投資をしなければならないのか頭を悩ませているケースは少なくないだろう。そうした顧客に対する提案のヒントが隠れているかも。(霹)
 


『できるテレワーク入門 在宅勤務の基本が身に付く本』
法林岳之/清水理史/できるシリーズ編集部 著
インプレス 刊(1580円+税)
  • 1