▼米マイクロソフトのサティア・ナデラCEOが「全ての企業がソフトウェア企業になる」と言ったのは2018年のこと。何となく言わんとすることは分かるけど……と思ったものだが、現実は既にこのメッセージをなぞり始めている。

▼SaaSの需要増を背景に、ID管理などを支援するSaaS管理ツールの市場も活性化している感がある。マネーフォワードやメタップス、ラクスルなど、クラウドネイティブ世代の新興プレイヤーが続々と参入している。

▼基幹業務アプリケーションベンダーとして存在感を高めてきたマネーフォワードは、既存事業とのシナジーもイメージしやすい。しかしメタップスやラクスルに至っては業界外からの新規参入だ。業界内の既存プレイヤーから見れば一種の黒船と言えよう。

▼B2Bの汎用的なIT商材を外販するというビジネスは手掛けていなくても、ソフトウェアとインターネットが土台にあって初めて成立するビジネスを展開してきたのが彼らの共通点。まさに「ソフトウェア企業」としての素地があったからこそ、IT産業に商機ありと見れば、新規参入を即断できる。ITベンダーの競争環境は着実に変化している。
(霹)