店頭流通

クレオ 冬商戦向けの「筆まめ」シリーズ発売 「豪華版 匠」を新たに追加

2003/09/15 18:45

週刊BCN 2003年09月15日vol.1006掲載

 クレオ(大谷武彦社長)は、冬商戦向けのハガキ作成ソフト「筆まめVer.14」(価格5980円)を9月19日に発売する。同製品は、実際の操作と連動したガイドを画面に表示する「ガイドメニュー」を搭載、簡単に年賀状が作成できる。また、住所録機能を市町村合併に対応させるなどの機能強化を行った。既存のユーザー確保に加え、簡単操作や機能面の強化で新需要の開拓を図る。

 萩原義博・コミュニケーション事業本部筆まめソリューション部BBビジネスグループマネージャ兼企画開発マネージャは、「使い勝手をさらに追求することで、パソコンの初心者から上級者まで、幅広いニーズに応えた製品に仕上げた」と自信をみせる。

 操作性については、実際の操作と連動したガイドを画面に表示し、簡単操作を追求した。機能面では、市町村合併による住所録変更の作業を大幅に軽減できるようにした。また、郵便番号辞書や個人・法人電子電話帳、姓名辞書、地名辞書など最新入力支援辞書などを搭載した。

 家紋のイラストなどの新コンテンツ、特別なインクを使わず金文字の擬似表現が可能な「金筆for筆まめ」、デジカメ写真を加工・修正できる画像レタッチソフトを収録した「デジカメ!ナイスショット」などの機能も特徴だ。

 また、「筆まめVer.14」に、赤金の顔彩(日本画用の絵具)と筆のセットや、和風のインクジェット用ハガキ用紙などを同梱した「筆まめ 豪華版 匠」(同9880円)を新たに発売する。

 「年賀状にこだわりをもつユーザー向けに製品化した」と、ハガキ作成ソフト上級者の囲い込みを図る。

 「ハガキ作成ソフトの購入者は、40歳代を中心にしたビジネスマンが大半。今回の豪華版は、自分なりのオリジナル年賀状にこだわりをもっている高齢者が購入するのではないか」とみており、新規ユーザーの掘り起こしを図る。

 既存顧客の囲い込みについては、ブロードバンドを活用した機能拡張サービス「筆まめBBサービス」の利便性を訴えていく。同サービスでは、ネット上で住所録を管理し、パソコンや携帯電話、携帯情報端末(PDA)などでも自分の住所録データを閲覧できる。

 発売後1年間で80万本を見込む。
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