全国ショップ激戦図

<全国ショップ激戦図>9.東京・御徒町

2004/01/05 18:45

週刊BCN 2004年01月05日vol.1021掲載

 東京都台東区に店舗を構えるパソコンショップ「PCボンバー」が2003年10月から薄型テレビやプラズマディスプレイテレビ、DVDレコーダーなどデジタル家電の販売に着手し、順調に売り上げを伸ばしている。今井浩和店長は、「10月、11月はともに前年同月比110%以上になった」と自信をみせる。

リニューアル後、売上増に

 店舗はJR御徒町駅から徒歩5分。歩いて10分程度の場所には東京・秋葉原電気街がある。パソコンショップとしては、「裏通りの店舗というイメージが強い。そのイメージを打破しなければ、売上高を増やすことはできない」として、02年9月に大幅なリニューアルを図った。

 リニューアル前は、パソコン本体やインクジェットプリンタ、デジタルカメラなどを梱包したまま展示していたが、リニューアル後はショーケースやラックなどを活用し、商品を一覧できるスペースを設けた。

 翌03年には取扱い商品の品揃え強化に力を入れた。パソコンおよび関連機器だけでなく、炊飯器や掃除機、セラミックファンヒーターなどの販売を始めたことで、家族連れや女性の来店者が増えるようになった。

 台東区を中心に新聞の折込などチラシの配布も開始。11月には1万部のチラシを配った。「地元住民の来店も増えた」としており、今後は有料でのパソコン設定など地域密着型のサポート・サービスも視野に入れる。

 1日平均の来店者数は、平日が会社員を中心に150人弱、土日が家族連れなど約350人。パソコン初級者は、平日が全体の約20%、土日が約50%を占めている。

 同店は、リニューアルと品揃え強化で新規需要の獲得につなげた。パソコンの販売に関しては、大手量販店より価格を2-3万円下げるなど安さで勝負しており、粗利が圧縮されているのも事実。しかし、白物やデジタル家電を取り扱うことで、「利益を確実に確保する」体制を整えた。

 また、ネット販売が売上全体の60%と主力だったものの、昨年7月頃からネットと実店舗の売上比率が逆転している。来店者数を増やすことで、「フェイス・ツー・フェイスにより、1人あたりの客単価アップを図ることができた。しかも、リピート客の増加にもつながっている」という。

 昨年度の売上高は65億3400万円。今年度は売上高72億円を見込む。

 「秋葉原電気街が近くにあるため、チャレンジ精神でさまざまなことに取り組むことが差別化のためには重要」と強調している。(佐相彰彦)
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