秋葉原物語
<秋葉原物語>[第2部 エボリューション]17.産学連携フロアの入居テナント決定
2005/02/28 16:51
週刊BCN 2005年02月28日vol.1078掲載
JR秋葉原駅前の超高層ビル「秋葉原クロスフィールド」のデベロッパーであるエヌ・ティ・ティ都市開発(NTT都市開発)とダイビル、鹿島の3社は2月17日、「秋葉原ダイビル」の5-15階に集約する「産学連携フロア」の入居テナントが決定したと発表した。
入居が決定したのは、公立はこだて未来大学、産業技術総合研究所、筑波大学、デジタルハリウッド大学、東京大学、東京電機大学、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、日本弁理士会、人間総合科学大学、ぷらっとフォーム、明治大学、稚内北星学園大学の12機関。
筑波大学が社会人向けに夜間開講する法科大学院を設置するほか、東京大学大学院情報理工学系研究科が社会人も対象とした創造情報学専攻を新設するなど、学生に加え社会人にも門戸を開く入居テナントが多い。
公立はこだて大学は、函館のキャンパスと秋葉原の拠点を結んだ連携や情報収集、遠隔講義の拠点として活用。東京電機大学は、秋葉原電気街の地域特性を取り入れた地域貢献講座、資格取得講座などを少人数制で実施することにも取り組む。
また、日本弁理士会では特許、著作権問題への対応、契約相談などを行うほか、ベンチャーキャピタルの日本テクノロジーズベンチャーパートナーズによりベンチャー企業の資金調達に関する連携も図れるようにした。
秋葉原ダイビルは今年3月31日に完成、オープンを迎える。産学連携フロアは、産学が連携した先端的な研究および教育の場、ベンチャー企業を育成するための場を設けたものだ。
また、同フロアの上層階部分はオフィスフロアになっており、日立製作所の入居が決定している。さらに、1階など低層階部分では、情報発信を行う「拠点情報センター」を設け、無線LANやギガビットクラスの高速大容量ネットワークに対応した環境を整備する。
秋葉原クロスフィールドを構成するもう1つのビル「秋葉原UDX」では、1-4階部分を集客機能と位置付け、レストラン街やショールーム、イベントスタジオなどを設置する。JR秋葉原駅の電気街口と秋葉原ダイビル、秋葉原UDXをデッキでつなぎ、人の流れのスムーズ化も図る。
秋葉原クロスフィールドのコンセプトは、「さまざまな領域(フィールド)の人や情報などが集まり、交流(クロス)することによって、新しい価値を創造していく」。秋葉原ダイビルの産学連携フロアの入居者が決定し、大学の研究室や行政の研究機関、民間企業などが集い、起業に向け新しい交流を行うための準備が着々と進む。(佐相彰彦)
JR秋葉原駅前の超高層ビル「秋葉原クロスフィールド」のデベロッパーであるエヌ・ティ・ティ都市開発(NTT都市開発)とダイビル、鹿島の3社は2月17日、「秋葉原ダイビル」の5-15階に集約する「産学連携フロア」の入居テナントが決定したと発表した。
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