店頭流通
エグゼモード 「YASHICA」ブランドのカメラを発売 新規ユーザー開拓に注力
2008/12/22 17:00
週刊BCN 2008年12月22日vol.1265掲載
デジタル機器や家電製品の企画、開発、製造、販売を手がけるエグゼモード(藤岡淳一社長)は、「YASHICA」ブランドのカメラを事業の中核に据える。同社はカメラ系の量販店や地方カメラ専門店、またホームセンターなどのチャネルを活用して販売。将来的には総合的なイメージング製品のブランドとして育てていきたい考えだ。 YASHICAは、1949年創業のカメラメーカー、ヤシカのブランド。ヤシカは二眼レフカメラをフラッグシップとする老舗メーカーだったが、83年に京セラと合併。京セラのカメラ事業のブランドの一つとなっていた。06年には京セラのカメラ事業撤退にともない、YASHICAブランドは香港のJNC Datum Tech International社に移管した。エグゼモードは今年8月にJNC社とライセンス供与の契約を締結、10月にはYASHICAブランドのコンパクトデジタルカメラ、11月にはコンパクトフィルムカメラを販売開始した。 販売チャネルは大手カメラ系量販店、カメラ専門店、ホームセンターなど。これまでエグゼモードのカメラを仕入れなかった店も多かったそうだが、YASHICAブランドの威光で、昔をよく知る比較的年齢が高いバイヤーが興味を持ち、販売店網は広がっているという。 エグゼモードはこれまで、ノーブランドの位置づけとなる自社製品やハローキティなどキャラクターを使ったデジタル機器、家電を販売してきた。だが藤岡社長は、「欧州や米国などと比べ、日本ではノーブランド製品に対する市場の敷居は高い」と実感。そこで知名度のあるブランドを持つべく、ライセンスが残っている海外ブランドを中心に探した結果、YASHICAに行き着いた。「もともと国内ブランドだったYASHICAは狙いにぴったりだった。YASHICAは京セラ時代に海外でも展開していた。今は香港のJNC社から、南米と中近東で製品が販売されている」という。 台湾系のカメラ製造メーカーの仲介をきっかけとして、JNC社との提携が盛り上がったのは今年春。契約としてはブランド使用権の供与のみだが「国内での独占使用権、製品の企画・製造・販売を認めてくれた」(藤岡社長)と満足気だ。 また、単なるブランド使用権契約の枠を超え、JNC社がフィルムカメラなど、アナログ機器のノウハウ、エグゼモードがデジタルハイビジョンカメラなどデジタル機器のノウハウを保有していたことから、情報交換、技術供与など、業務提携に近い形での協力体制を敷いている。 コンパクトデジタルカメラは供給過多の状態で、市場価格も下降傾向にある。こうしたなか、同社は入門機や2台目、3台目としての需要を狙う。電源を乾電池対応にし、1000万以下の画素数で、笑顔検出機能や手ぶれ補正機能などを搭載しながらも1万円弱─2万円台という低価格を実現した。「今は価格の下落で多くのメーカーが頭を痛めている。しかし、当社はもともと低価格製品の開発、製造を得意としているので、強みが生かせる」としている。 また、「デジタルカメラ全盛の時代だからこそ、逆にフィルムカメラを懐かしむ人の需要があるはず」として、フィルムコンパクトカメラの販売も開始した。レトロデザインの「MF-2 Super」が好評だという。 今後はJNC社の協力の下、双眼鏡や一眼レフ、二眼レフなども発売していきたいとしており、最終的にはYASHICAを総合的なイメージング製品のブランドに育てていく計画だ。販売チャネルは現在のところカメラ販売店や、ホームセンターに限られているが、「サポート体制を強化し、郊外型量販店などにも販路を広げていくことを視野に入れている」と展望を語っている。
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