三菱電機(山西健一郎社長)は、地上デジタル放送への移行に伴って、対応テレビとブルーレイディスクレコーダー(BDR)需要が本格化するなか、強みであるBDRを内蔵した液晶テレビ「REAL(リアル)」BHRシリーズの訴求強化を図る。6月下旬からは、従来から同社の白物家電キャラクターを務めるタレントの菊池桃子をCMに起用。販売店向けの内覧会の強化にも力を注ぐ。

鳴海真部長
 三菱電機の液晶テレビ「REAL」BHRシリーズは、「アンテナと電源をつなぐだけで、テレビとBDレコーダーが利用できる」(鳴海真京都製作所AV営業統轄部部長)ことが最大の売り。鳴海部長によると、「当社の家電製品ユーザーからの問い合わせでは、レコーダーの使い方に関する問い合わせがケタ違いに多い」のだという。このことから、同社はテレビとBDレコーダーを別々に買うより、一つになっていたほうが便利であることを訴求し、BHRシリーズを販売の主力に据えて拡販していく。

 主婦層を中心に、簡単接続や、リモコンで画面の向きが変えられるオートターン機能で家事の合間に視聴・録画ができるなど、手軽に使えるBHRシリーズのメリットをアピールしていく方針。同社の白物家電のテレビCMでおなじみの主婦タレント、菊池桃子を、CMやカタログ、店頭POPに起用することで、ターゲットへのアプローチを強化していく。

 プロモーションへの注力と同時に、販売店向けの啓発活動も強化し、拡販につなげる。従来から京都事業所で開催している販売店向けの製品内覧説明会の来場者数を、「今年度は前年の1.5倍くらいにしたい」(鳴海部長)という。

 7月2日から順次販売するBHRシリーズの新製品4モデルは、HDD容量のアップや、チャンネル切り替え速度の改善などの強化を図るとともに、40Vと46V型の大型液晶にはLEDバックライトや独自技術を用いたグレアパネルを採用。商品力を高めている。

 今後は全モデルでのアクトビラ対応を進めていくほか、「テレビ版Yahoo! JAPAN」や「YouTube」への対応も検討中。ネット機能の強化を図り、商品競争力を高めていく方針だ。

 同社は、年末に向けて3D対応のBHRシリーズを投入を表明しており、液晶テレビ、BDレコーダー、HDD内蔵の「三つアドバンテージを提示したうえで、より買いやすい価格設定を目指す」(鳴海部長)戦略で商戦に臨む構えだ。(田沢理恵)

スッキリとした新デザインを採用。HDD容量やチャンネル切り替え速度などを強化した