DXを「経営課題」に
業界の先端を走る企業には、爆発的に伸びるタイミングがある。デジタルトランスフォーメーション(DX)の最重要要素であるデータ分析のプラットフォームを手掛ける自社についても、「そのフェーズに入っている実感がある」と手応えを示す。
それほど、企業のDXへの意識が高まっているということだろう。しかし、より企業経営の深い部分での意識改革には、いまだ至っていないようにも見える。「自社の活動を通じて、企業に(DXが)経営課題であると認識してもらい、経営層がイニシアチブを取っていくところまで持っていかなければならない」。それが自分たちの仕事だと感じている。
社長は偉くない
社長として「偉くないことを体現したい」と語る。自身を含め、肩書きは役割の違いに過ぎないと思う。「人である以上、苦労や悩みはある。上下関係だと共感するのは難しいが、役割だと考えれば(互いに)コミュニケーションができる」。
昔から強いリーダーシップで引っ張るタイプではない。ヒエラルキーに基づく統率ではなく、自由をベースとするマネジメントのほうが自分には合う。「『こうじゃないとだめ』ということはしない。自由を与えたい」。
人の成長が「ハッピー」
IT業界におけるキャリアのほとんどを外資企業で過ごしてきた。社会に対して提供してきた価値は「日本と世界の懸け橋になる」こと。将来は自身のような人材を多く育てたいと願う。
「日本は人材が少ないと言われるが、光る星は社内外に多くいる。正しく伸ばせば、きっと懸け橋になれる」
ビジネスで嬉しい瞬間は、人の成長に立ち会えることだという。「成長のきっかけをもたらすことができたらハッピー」。外資で数多くの経験を積んだ自分だからこそ、これからの日本の成長に貢献できる人材を育てられる。そんな自負が伝わってきた。
プロフィール
竹内賢佑
1979年生まれ、2002年米・アメリカン大卒。音楽業界での活動後、 04年にIT業界に派遣社員として入る。インドIT企業の日本支社を経て、11年にMBA取得。アドビでデジタルマーケティング事業部のアライアンス統括、エンタープライズセールスチーム統括などを歴任。17年、セールスフォース・ドットコムのコマースクラウド事業部執行役員に就任。20年5月から現職。
会社紹介
AIや機械学習など向けのクラウド型統合データ分析プラットフォームを展開する米データブリックスの日本法人。