未来を創造する仕事
「営業は未来を創造する仕事」。そう信じて疑わない。顧客への提案は顧客自身のビジネスを成長させるだけでなく、巡り巡って人々の暮らしや社会を変えることだってできる。「営業を推進力として、ビジネスの可能性を広げられる。営業は自らの手で何もかもを変えていける」。営業はもっとわくわくできる仕事であるはずだ。
ただ、売り上げなどの数字にだけフォーカスしていては何も生み出せない。注目するのは顧客エンゲージメント、つまり「顧客との関係性」である。単純に言えば「どうすればお客様が喜ぶか」。これを真摯に追求することが、営業の本質だと考える。
顧客の“気持ち”を微積分する
自社の営業支援SaaSは、営業プロセスや顧客のアクティビティなどからエンゲージメントを可視化し、その時点で最適な行動を提案する。
瞬間ごとにうつろう顧客のエンゲージメントを見極める行為は「微分、積分だと思う」。特定の瞬間における気持ちの強弱、傾きの正負を把握し、適切に対応する。そうして生まれる変化の積み重ねが描く曲線の面積は、営業と顧客の関係史となる。
営業活動は刹那的な対話の集合体ともいえる。ただ、一つ一つの対話は「過去から未来まで同じものはない。だから興味がある」。その唯一の瞬間から生まれるエンゲージメントを生かしきるために、自社のプロダクトはある。
日本の生産性を「なんとかせい」
幼いころから「人が思い付かないアイデアでみんなを明るくしたり、満足させたり、喜んでもらえたりするのが嬉しい」と感じる人間だった。昔は身近な人が相手だったが、自身や会社が成長するにつれて、その対象や解決すべき課題はどんどんと大きくなっている。
今は「日本の生産性をなんとかせい、と自分の心に言われている気がする」。営業が変われば、日本は変わる。そのために、背中を押し続ける。
プロフィール
村尾祐弥
1978年生まれ、静岡県熱海市出身。中央大学法学部卒。毎日コムネット、マイナビを経て、2010年にGoogle Japan、15年にfreeeに参画し、営業責任者として売り上げの拡大に寄与。17年、Rapyuta Robotics執行役員ビジネス統括。18年9月からMagic Momentの経営を本格化。
会社紹介
営業支援SaaS「Magic Moment Playbook」の企画・開発・運営・販売や営業組織 BPOの提供などを手掛ける。2017年3月設立、18年8月に事業開始。