これからの時代(Era) をつくりだす存在となるであろう業界注目の若手経営者にフォーカス。そのビジネス観や経営哲学に迫ります。今回は「ミクステンド・北野智大代表取締役」を取材しました。
日程調整のストレスを排除
ビジネスの基礎的な部分には、まだまだ解決すべき課題が多いと考えている。日程調整もその一つ。商談や会議、面接など、人との接点を確保するには、煩雑なスケジュール調整をしなければならない。
自社のプロダクトは日程調整にかかるストレスを取り除き、人と人がもっと気軽に出会えるように支援することで、「はじまりをもっと近くに」するものだ。
プロダクトに責任を負う
「プロダクトに責任を負う経営スタイル」を軸に据えている。重要なのは「経営者として目先の売り上げではなく、ユーザーの生活や業務をより良くするプロダクトを追求すること」
自社には営業部隊は置かず、顧客のカスタマーサクセスを支える人員が間接的にその役割を担っている。売り込みをかけなくても利用者が増加しているのは、「ユーザーと日程調整した相手が、ツールを便利に思ってくれるため。その連鎖でユーザーは増えている」。機能面の充実とUIのシンプルさを兼ね備えたプロダクトを提供できれば、「ユーザーは自ずとついてくる」
ユーザーのアシスタントになる
「ありがたいことに日常の営業活動の一部にプロダクトを埋め込んでくれる顧客は多い」。今後はこうした顧客の行動をより効率化したい。
現状では、スケジュールの確定とその後の行動のプロセスが分かれてしまっていることが多い。日程の調整や管理の支援を起点に、さまざまなシステムと連携したり、場合によっては新たなツールをつくるプロジェクトを立ち上げたりして、一連のプロセスを自動化したい。「ユーザーのアシスタントとして、人の出会いも、出会った後の行動も煩わしい部分は取り除くプロダクト」を目指している。
プロフィール
北野智大
1990年生まれ。大学4年時にインターンでリクルートホールディングスの「調整さん」の開発チームに参画。その後、大学を中退してフリーランスとして同事業に携わる。2018年にミクステンドを創業し、調整さんの事業を引き継ぐ。
会社紹介
日程調整ツールとして、コンシューマー向けに「調整さん」、法人向けに「TimeRex」を開発・提供する。