これからの時代(Era) をつくりだす存在となるであろう業界注目の若手経営者にフォーカス。そのビジネス観や経営哲学に迫ります。今回は「RECEPTIONIST・橋本真里子代表取締役CEO」を取材しました。
受付業務の非効率さを解決
元々、企業の受付業務に従事していたが、派遣という契約形態での就業が多いことに加え、当時は応募資格に年齢制限があったため、一生続けられる仕事ではないと感じていた。業務に携わる中で目の当たりにしたのは、電話での取り次ぎや受付表への記入など、受付業務における非効率さだった。次のキャリアを考え、起業という手段で受付業務の課題解決にチャレンジすると決めた。
受付業務従事者と受付システムを同時に採用している企業は多い。システムを取り入れることは、人の仕事を奪うことではなく、むしろ受付業務従事者が本来やらなくてもいい仕事から解放することにつながる。「物事に臨機応変に対応するなど、人にしかできないことに時間を割くことができるようになる」
コミュニケーションを重視
経営者の立場ではあるが、顧客と直接コミュニケーションを取るようにしている。「どこを改善してほしいのか」や「なぜ改善してほしいのか」など顧客の声を直接聞くことで、「より本質的な要望や思いに接することができる点が有意義だと思っている」
同様に社員とのコミュニケーションも重視している。トップダウン的に仕事の進め方を指示するのではなく、意見を交換し相互に納得しながら役割分担を決めるなど、社員の自主性を尊重する。経営者といっても、未熟な部分は多々ある。「1人で全てを進めるのではなく、周りに頼りながら長期の成長を目指す」
次の世代を支える
「100年続く会社にしたい」。そのためには売り上げを伸ばして成長するだけでなく、社会に貢献できる企業であるかどうかが重要になる。「常に社会に対してどのようなインパクトが出せる会社なのかといった視点を持ちながら、経営や業務に向き合っていける会社にしていきたい」
先輩経営者や投資家、一緒に働いている社員など周りの支えがあったからこそ、これまで経営者を続けることができている。現在は会社経営のほかにも、経営者としての経験やノウハウを発信していくための活動にも着手した。これからは自分が次の世代を支える番だ。
プロフィール
橋本真里子
1981年、三重県生まれ。2004年武蔵野女子大学(当時)英語英米文学科卒業。05年にトランスコスモス、07年にUSEN、08年にミクシィ、12年にGMOインターネットにて受付業務に従事。16年にディライテッドを設立(当時)。20年3月にRECEPTIONISTに社名を変更。
会社紹介
クラウド受付システム「RECEPTIONIST」をはじめ、日程調整ツール「調整アポ」、会議室予約システム「予約ルームズ」を提供している。