これからの時代(Era)をつくりだす存在となるであろう業界注目の若手経営者にフォーカス。そのビジネス観や経営哲学に迫ります。今回は「Scene Live・磯村亮典代表取締役」を取材しました。
営業を探求する
人の心を動かし、製品を買ってもらって幸せにする営業という仕事には「高尚さを感じる」。その一方で、営業は「学問のように体系化されていないジャンル」だとも考えている。
自社の製品によって、提案先の選定や会話のテンポ、言葉遣いなど、データを基に最適な営業方法を整理し、誰もが身に付けられるようにしたい。そうして蓄積された営業ノウハウを探究すれば、より良い営業の追求にも役立つはずだ。「自社の電話営業支援システムが目指すのは、スキルの標準化だけではない。トップ営業が成績を伸ばせるようにする」と強調する。
徹底的に現場に寄り添う
製品づくりで重視するのは徹底して顧客の現場に寄り添うことだ。「社長が買いたくなるツールと、現場が使いたくなるツールの間には大きな差がある」。現場の営業が何を必要としているかを敏感に感じとり、成果をしっかり残せる実用的な製品を届けたい。
事実として、社長が気に入る製品のほうが販売しやすい面はある。現場への訴求に重きを置くことで「成長のペースは遅いかもしれない」。それでも現場に最善の製品を届ければ、長く使い続けるファンを生む。目指すのは「目に付きやすい製品ではなく、信頼される製品」だ。
瞬間ではなく、長く輝く
社員には「7割の力で働いてほしい」と話している。仕事は日々の生活の大部分を占める。「力を入れすぎて疲れてしまい、日常が壊れては意味がない」。社員が7割の力で毎日の業務を回せないのであれば、改善すべきは業務プロセスのほうだろう。
「瞬間的な力は確かに素晴らしいが、その後に息切れして、がくっと下がってしまう場合がほとんどだ」。重視しているのは「継続的に輝き続けること」。地道な取り組みによる成果の積み重ねが、顧客からの揺るぎない信頼をつくり出す。
プロフィール
磯村亮典
1987年生まれ。兵庫県宝塚市出身。通信系ベンチャー企業のテレマーケティング部門のマネジャーなどを経て2011年にScene Liveを設立。
会社紹介
アウトバウンドコールシステム「lisnavi」やインバウンドコールシステム「OSORA」を開発・提供する。両製品の累計導入社数は3300を越える。従業員数は70人(2025年4月時点)。