米アップルコンピュータがますます勢いをつけている。業績が黒字転換した当初は「まぐれもある。しばらくは様子を見なければ再建したとは認められない」という意見が証券アナリストの間で主流だったが、最近では同社再建の事実を疑う者はいなくなった。同社株の「買い」を勧めるアナリストも出て、同社の株価は上昇している。また「生意気」という評価がつきまとったスティーブ・ジョブズ最高経営者(CEO)だが、最近ではその業績をたたえる論調が米マスコミで目立ってきており、パソコン業界の技術革新のリーダー役として再び注目を集めるようになっている。アップルの取締役会も、この2年半のジョブズ氏の貢献に対し、1000万株のストックオプションと小型飛行機の提供を決め、年収わずか1ドルのCEOを讃えた。(在米ジャーナリスト・湯川鶴章)