専門的な知識または技術を有する創造的な人材の育成では、総額180億1800万円の予算となる。大きいのは、大学や専修学校を対象にしたIT環境の整備で、164億500万円を予定している。高度なIT人材の育成では、7億円で情報通信人材研修事業支援制度を総務省が創設する。
3.具体的施策
【3】専門的な知識または技術を有する創造的な人材の育成 (1)大学・大学院における、IT関連専攻の新設・改組や入学定員の増加等(文部科学省)
高度なIT技術者の養成に関する社会ニーズの増大に対応するため、国立大学・大学院におけるIT 関連専攻の整備及び入学定員の増加を図るとともに、必要なIT設備についての補助を行う。
また、専修学校においても、社会人を対象とした先導的な教育プログラムの開発等を図るとともに、必要なIT設備についての補助を行う。
(2)ブロードバンド時代に必要とされる官民の高度なIT人材の育成の推進(総務省)
ブロードバンド時代に円滑に対応するため、情報通信分野の専門的知識または技術を有する官民のIT人材の育成を図る。
(3)IT 技能に関する標準の策定・普及(経済産業省)
高度なIT技術者の育成・活用を図るため、国内外の調査に基づき、IT技能に関する標準を策定し、その普及を図る。
(4)アジア各国のIT人材育成のためのe-Learning(遠隔教育)の普及促進(経済産業省)
e-Learning(遠隔教育)に関するシステム及びコンテンツを開発することにより、アジア各国におけるe-Learning(遠隔教育)市場の共通化とその普及促進を図る。
また、e-Learning の普及促進の一環として現在アジア諸国に展開中の情報処理技術者試験に対応したe-Learning によるIT人材育成支援を強化する。
(5)優れたコンテンツクリエイターを育成するために必要な取組の実施(総務省、経済産業省)
優秀なコンテンツクリエイターの育成を図るため、映像デジタルコンテンツのマルチユース化等のための技術、ブロードバンドネットワーク上におけるコンテンツの円滑な配信のための技術、コンテンツのマルチユースを拡大するための技術の開発等、コンテンツ流通のために必要な整備を行う。
また、独創性・新規性があるコンテンツのプロトタイプ制作支援を行う。
なお、これらの施策に加えて、国際化が進展していく中で、日本語の普及や日本文化の発信を図るため、インターネットを活用して、広く日本語教育に関する情報やコンテンツを国内外に提供することを通じて、日本語の学習環境の整備を図る。
あわせて、これらの情報等の活用を促進し、日本語教員等のIT指導力の向上を図る(文部科学省)。
3.IT分野の職業能力開発及び専門家の育成・活用(1)
1.現状 3.IT分野の職業能力開発及び専門家の育成・活用(2)
2.国際比較