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風雲急を告げるデータ通信業界 IIJとパワードコムの提携交渉

2002/07/29 15:00

週刊BCN 2002年07月29日vol.951掲載

 NTTグループの対抗軸誕生へ――などとセンセーショナルに報じられたインターネットイニシアティブ(IIJ、鈴木幸一社長)と、電力系企業向けデータ通信会社、パワードコム(種市健社長)との経営統合を視野に入れた提携交渉。だが「日本のデータ通信産業のリーダーシップをとる」(鈴木IIJ社長)といった表面的な華やかさとは裏腹に、両社とも赤字解消の見通しが立たないなかで、危機感が日増しに強まっていたのも確かだ。米国の大手長距離通信会社の破たんに代表されるように、情報通信の世界では単一の事業形態ではもはやビジネスが成立しなくなっている。それだけに、今回の提携は勝ち組に入れるかどうかの“最後の賭け”ともいえそうだ。

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