厳重な警備体制の影響で、予定時刻の午後7時より約20分遅れて始まったが、今年のテーマは「Truely Personal Computing(真のパーソナルコンピューテイング)」。2000-09年の「Digital Decade(デジタル化10年)」へ向けて、さらに生活に身近になるコンピューティングについて語った。
具体的には、3年前に構想を発表して今秋に市場投入が始まったタブレットPCやゲーム機「Xbox」向けオンラインサービスの「Xbox Live」のほか、ViewSonicが発表したSmart Display、ウィンドウズを搭載した家電市場狙いの「スマート機器(SPOT)」、次期オフィスソフト「オフィス11」に組み込まれる予定の新アプリケーション「OneNote(ワンノート)」、マイクロソフト製ワイヤレスLAN製品、次世代MSNクライアントソフト「MSN8」、本格的なビデオ編集が可能な「マイクロソフトムービーメーカー 2」、来年に日本語版が予定されている「ウィンドウズ XP Media Center Edition(メディアセンターエディション-開発コード名:フリースタイル)」などについて発表した。
■やはり焦点は「.NET」
こうした製品群は、.NET戦略を基盤にしたもので、そのサービスを利用するためのクライアントハードウェアのアーキテクチャの性格が強いのが特徴。今回の発表のなかで、一般受けしたのが、マイクロソフト研究所が生み出した製品コンセプトであるSPOT(Smart Personal Object Techno logy)だった。これは、従来のデジタル家電を一歩進化させ、より生活に密着させてインテリジェンス(知性)を高めた小型デバイスを指向している。