調達アウトソーシングで勝負

どこでもネットに接続できるユビキタスネットワークの普及にともない、パソコンなどハードやソフト市場は、今後さらに拡大する。今の状況で打ち止めということはあり得ない。
同時に、流通事業者は、「調達のアウトソーシング」というビジネスで成長する。そこで重要となってくるのが「コスト削減」である。例えば、システムインテグレータが社員1万人分の情報システムを請け負ったとする。ハードやソフト、セキュリティなど膨大な商材を調達しなければならない。仮に、われわれがこの調達コストを1割削減できれば、大きな付加価値になる。
すでに調達のアウトソーシングに関する情報システム投資を始めており、今後5年間で大きな需要を捉えることができる。
もう1つ。これからの流通ビジネスは、物流網だけでなく、ソフトウェアの流通網=ブロードバンド(BB)網を整備しなければ勝ち残れない。BBと一体化して売る仕組みが不可欠である。当社は、個人向けにはヤフーBB、法人向けには子会社のアイ・ピー・レボルーションを通じてBB回線を提供している。
もっとも、片側10車線の高速道路はできたものの、皆はまだ自転車しか乗ったことがなく、本当の価値が理解されていない。今後5年間で、コンピュータの付加価値は大きく変わる。それを支えるのが物流網とBB網の両方を展開する流通事業者だ。頭のスイッチをユビキタス時代に切り替え、大いに成長するときに来ている。