その他
弥生がライブドアの子会社に 平松社長、「相乗効果高い」
2004/11/15 21:12
週刊BCN 2004年11月15日vol.1064掲載
11月9日、弥生(平松庚三社長)がライブドア(堀江貴文社長)の完全子会社となることが発表になった。弥生の平松社長は発表会見終了後、本紙の単独取材に応じ、「ライブドアの子会社になっても事業方針の変更はない。パッケージソフトビジネスはさらに強化していく。これから発売になる『弥生会計05』にはインターネット対応機能が新たに加わったが、インターネットビジネスのビッグプレイヤーであるライブドアの子会社となったことで、ユーザーにとっても大きなプラスとなる」と強調した。(三浦優子●取材/文)
事業方針は変わらず
■買収は「タイミングの問題」
今回のライブドアによる弥生の子会社化は、11月15日に弥生が実施する約30億円の第3者割当増資をライブドアが全額引き受ける。さらに、現在弥生の株式の約95%を所有するアドバンテッジパートナーズと、残り約5%分の株式を所有するその他の株主に対し、約100億円の現金とライブドアの株式約100億円分を割り当て、全株式を取得する。最終的な株式交換は12月20日に完了する見込みで、実質的には2005年から弥生はライブドアの子会社となり再スタートすることになる。
平松社長は、「買収後は、アドバンテッジパートナーズのメンバーが経営陣から抜ける以外は、経営陣、社員の変更はない。社名や製品名の変更も行わない」と説明。社内へのアナウンスも記者発表当日の11月9日に行われたが、「東京だけでなく、大阪に出向いて社員に説明を行った。社員からは賛同を得ることができた」という。
03年に米インテュイットからマネジメントバイアウト(MBO=経営者による企業買収)によって独立した時点では、弥生は株式の公開を目指すとしていた。ライブドアの子会社になることを選択した経緯について、「タイミングの問題。(米インテュイットからの独立後)売り上げ、営業利益ともに好調に推移し、前期(04年7月期)は売上高66億円、営業利益25億円となった。(売却相手として)複数社が名乗りをあげてきており、現在がそのベストタイミングだと判断した」(平松社長)と、その理由を挙げる。
■目的は法人事業拡大
ライブドアは、ソフト事業を手掛けるプロジーグループを03年に買収し、04年にはターボリナックスを子会社化するなどソフト事業にも進出している。もっとも、プロジーとターボリナックスの製品はともにコンシューマ向けソフトであるのに対し、弥生のユーザーは中小企業でほとんど接点がない。ソフト事業だけを見れば、ライブドアが今回の買収による相乗効果を出すのは難しい。
これに対し平松社長は、「だからこそ、弥生がもつ40万の顧客ベースがライブドアにとって魅力的だと判断されたようだ。ライブドアも法人向けビジネスの強化を狙っているが、現在の顧客ベースは1万社程度。弥生買収によって、法人事業拡大が狙える」と弥生が新たに加わることでライブドアの法人向けビジネスの拡大につながるとの見方を示す。
弥生としても、これから発売になる「弥生05」の最大の特徴がインターネット通信機能を大幅に強化した点であることから、「弥生05の発売時期と、インターネットビジネスのビッグプレイヤーであるライブドアの子会社となった時期が重なったのはベストタイミング」(平松社長)という。
会計ソフトは、従来の機能強化とともに、オンラインローンサービスの提供など金融サービスとの連動が新しいトレンドとなっている。弥生05でも、オンラインローンサービスとの連携のしやすさを特徴としており、ライブドアが進めている金融事業とのリンクも実現できる。
ライブドアは、これまでも買収によって事業領域を拡大し続けてきた。今回も弥生の子会社化によって法人向けビジネスに本格参入することになるが、中小企業というこれまでの顧客層とは異なるユーザーにどれだけライブドアのやり方が受け入れられるのか。その点が、今回の買収の成否を決めるカギとなりそうだ。
11月9日、弥生(平松庚三社長)がライブドア(堀江貴文社長)の完全子会社となることが発表になった。弥生の平松社長は発表会見終了後、本紙の単独取材に応じ、「ライブドアの子会社になっても事業方針の変更はない。パッケージソフトビジネスはさらに強化していく。これから発売になる『弥生会計05』にはインターネット対応機能が新たに加わったが、インターネットビジネスのビッグプレイヤーであるライブドアの子会社となったことで、ユーザーにとっても大きなプラスとなる」と強調した。(三浦優子●取材/文)
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