2005年は、個人情報保護法の全面施行を受けて、セキュリティ関連を中心とした企業のIT投資意欲が高まりをみせた。デジタル家電の需要はますます堅調で、景気回復への足どりが一段と強まった。しかし、IT産業のなかでは、ベンダー各社のビジネスに明暗が分かれた年でもある。ソニーはエレクトロニクス事業の復活をかけ経営陣を大幅に刷新。デジタル家電が好調な松下電器産業との対比でも、勝ち組、負け組のコントラストが浮き立った。一方、“世界屈指のIT拠点”を掲げ、都市再開発が進む秋葉原地区がさらに変貌。年末には東京証券取引所のシステムダウンやみずほ証券による株の誤発注など、情報システムのトラブルが大きな社会的混乱を招きかねない事件も起こった。IT業界の1年間を振り返る。