その他
韓国セキュリティ製品続々と上陸 「オリジナルコンセプト」受け
2007/06/25 14:53
週刊BCN 2007年06月25日vol.1192掲載
韓国セキュリティ製品を担ぐ販社が目立つようになってきた。韓国製品が世界に飛び立つきっかけは1997年の通貨危機で国内需要が壊滅状態になったためだ。「韓国ではかつて、内需優先の政策で電子機器などの海外製品に対する販売規制が敷かれていた」と三星電子のグループ会社セキュアイドットコムのアプライアンス「NXG」を販売するジー・エフの松浦歳宣・ITソリューション事業部事業部長は説明する。国内製品を優遇する一方、各国の技術者と提携して、「韓国にない技術を取り込んだ。結果、既存技術からファイアウォールなどのオリジナル技術が育ってきた」(松浦事業部長)。
韓国では、国内メーカーがセキュリティ市場を独占する格好で、海外製品がほとんど入り込めないほどガードが固い。しかし、市場規模はそれほど大きくはない。韓国の人口は5000万人、日本は1億2000万人。韓国の2・5倍の人口があり、為替レートは韓国の8倍にのぼるため、日本市場への進出は韓国メーカーにとって魅力が大きい。品質に厳しい日本で認められれば、世界で通用するお墨付きがもらえる。だが「ジャパンスタンダード」は海外メーカーには大きな壁。「甘く見ているとあとで痛い目をみる」と韓国系セキュリティメーカー・アンラボの甘鍾浩・セキュリティビジネス室室長は苦笑する。
「韓国では『バグ』は修正すると約束すれば、許してもらえる」(アンラボの愼麻由美・セキュリティビジネス室クライアントソリューション課課長)のに対し、日本では許されない。アンラボでは技術者に「品質」を理解させることやビジネス体制を整えるのに2年間かかった。その後、国内で初めて提供を開始したASP形式のアンチスパイウェアソフト「SpyZero(スパイゼロ)」で認知度があがり、売り上げは安定しているという。また、ジー・エフでは日本が欧米に傾倒しがちであり、「韓国製品って、動くの?」とまで尋ねられたことがあるそうだ。だが、04年に盛り上がった「韓流ブーム」なども手伝って変わってきた。「以前は門前払いなどもあったが、韓国の見方が変わったことで導入しやすくなった」。
「最近やっと『許される範囲』にまで質が向上してきた」(甘室長)そうだ。品質はいいが高価な米国などの製品や、安かろうの中国製品と比べると、その「中間」に位置しているという。また、バグやクレームの対処にしても有利な位置にいる。「隣国だけに他の海外製品に比べて、対処が早いことや、カスタマイズにも柔軟に応えられるため顧客やパートナーに受けが良いという感触を得ている。それだけでなく、韓国で育った『オリジナルコンセプト』が受けている」(甘室長)と分析する。
市場調査によれば、今後、日本では韓国と同じようにオンラインゲームが流行し、10%ほどの伸びを示すと予想されている。韓国では「夜間に何万アクセスが集中しても、セキュリティを保持しながら、トラフィックをさばく技術がある」(松浦事業部長)。オンラインゲームが広がれば、リアルマネートレードが行われ、そのなかで「マネーロンダリングなどの不正行為も増えてくる。その不正行為を防止する『ハッキング防止ツール』が日本で伸びる」(甘室長)。韓国製品の成長を予感させる見方だ。
韓国セキュリティ製品を担ぐ販社が目立つようになってきた。韓国製品が世界に飛び立つきっかけは1997年の通貨危機で国内需要が壊滅状態になったためだ。「韓国ではかつて、内需優先の政策で電子機器などの海外製品に対する販売規制が敷かれていた」と三星電子のグループ会社セキュアイドットコムのアプライアンス「NXG」を販売するジー・エフの松浦歳宣・ITソリューション事業部事業部長は説明する。国内製品を優遇する一方、各国の技術者と提携して、「韓国にない技術を取り込んだ。結果、既存技術からファイアウォールなどのオリジナル技術が育ってきた」(松浦事業部長)。
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