学校の指導ひとつで、子供の向学心を引き出せることに気づいた。今年11月、先生と保護者のための情報サイト「学びの場ドットコム」の編集長に。
「10年間、同じノートを見ながら教えている先生がいる一方、日々、指導方法を研究する先生もいる。どの先生に子供の指導をお願いするか。先生とどう接すればいいのか。今、私が問題としていることと学びの場の仕事が、うまく噛み合った」
学びの場のスポンサーは内田洋行。
「『内田洋行の学校向けの情報化事業を促進する』と言えば、商業的な色彩が濃くなる。先生のなかには“手書き”にこだわる人もいる。しかし、ネットを使った情報検索の方法、効率的な情報との接し方など、私たちには子供に教える義務がある」
「私の子供が通う公立学校には、まだパソコンがない。情報化教育は、先生もまだ不慣れ。けど、諦めず、どうやったら改善できるか、その事例をたくさん集めたい」
「自宅に仕事部屋をつくった。取材に行くときはベビーシッターを頼む。でも、仕事がなかったら、3人も子供を産めなかった。子育てだけじゃ辛すぎるから」
来年3月には『仕事も子供も欲しいなら』(仮題)を上梓する。「諦める必要もないし、望めば得られるという想いを伝えたい」
プロフィール
高篠栄子(たかしろえいこ) 1962年、香川県生まれ。86年、京都精華大学卒業。アパレル商社などを経て、98年に『100人のお産、100人の産声』(本の泉社)、99年に『仕事と家庭と子育てと、私』(同)などの執筆に参加。8歳、4歳、1歳の子供の母親。