「顧客の心を満たすフロア作りと接客」井澤秀夫・カクタソフマップ店長のコンセプトだ。「これに商売面を入れ込む」このコンセプトを実現するのは、簡単そうにみえて奥が深い。
どこでもパソコンが購入できる環境が整っているなか、消費者ニーズをつかんで競合店舗や地域との差別化を図り、売上高を伸ばしていくためにはコストと労力、アイデアが必要だ。「もちろん、価格が安いのは顧客の心を満たすことにつながる。しかし、商売としてはどうか」「買う側と売る側、双方にメリットがなければ意味がない」
カクタソフマップでは、各フロアにデモコーナーを設置している。「例えば、デジタルカメラとインクジェットプリンタのコーナーでは、従業員が撮影・印刷したものを展示している。『200万画素のデジカメで撮影した画像をプリンタで印刷したら、このような仕上がりになります』と提案している」「自分が一度試しているので、専門用語を使わずに商品の良さを詳しく説明できる」「顧客が、“次も来よう”と思うようなコミュニケーションで購入に結びつける」これを徹底し、前年同月を上回る売上高で推移する。
プロフィール
井澤 秀夫
(いざわ ひでお)1975年、東京生まれ。家電量販店の販売員を経て、99年5月16日、ソフマップに入社。営業本部秋葉原営業本部に配属。カクタソフマップ1階フロア長を経験し、02年9月16日、カクタソフマップ副店長に就任。03年4月1日にカクタソフマップ店長に就任。同年9月16日、営業本部秋葉原営業部副本部長に就任。カクタソフマップ店長も兼務。