ソフトウェアの受託開発は捨てよう――。社長が打ち出した大方針のもと、今年4月、新しく誕生した部門が“ソリューション本部”である。新入社員約120人を中心とした計150人あまりの部門で、この9月末まで研修を通じて体制づくりを続けてきた。10月に本部長に就任した権藤さんは変化の大きさに驚きを隠さない。
「これまで、新人研修といえば、プログラマー養成のための言語教育などが中心だった。しかし、この新人たちが受けた研修は、マーケティングやプレゼンテーションなど最先端の営業ノウハウ」1984年の入社以来19年間、生保や損保など金融系の基幹システムの開発に携わってきた。大型プロジェクトに3-4年もの時間を費やす。一方、今回のソリューション本部では、海外のパッケージなどをベースに20種類のソリューションを扱う。スピードが速く、まるで“ゲーム感覚”。失敗したら、敗因を徹底究明して、次のソリューションに生かす。
「新人中心の組織で、上下感覚がうすい分、自由に活動させたい。ビジネスの基本は叩き込むが、あとは自然に頭角をあらわす実力者が出てくるのを待つ。私の使命は、新人を率いて、社内計11本部のなかで最も高い粗利率にすること」立ち上げ仕事は厳しい。連日の深夜帰宅に、15年来連れ添った夫も心配する。しかし全力投球で臨む。「体力では、誰にも負けない」
プロフィール
権藤 恭子
(ごんどう きょうこ)1961年、大阪府生まれ。84年、和光大学人文学部芸術学科卒業。同年、日本システムディベロップメント入社。ソフトウェア開発に従事。03年10月、ソリューション本部・本部長に就任。ソフト開発が売上高の9割近くを占める同社だが、今後5年間で、これまでの受託開発体制を改め、提案営業を収益の柱に据える。ソリューション本部は、文字通り「柱」となる部門として今年4月に発足した。