普通の服飾販売員が、ある時オラクル認定資格取得を目指すIT技術者の指導者に転身。「興味があって…」と軽い気持ちで始めたが、日本オラクルが優秀な認定インストラクターを表彰する「ベスト・インストラクター・オブ・ザ・イヤー」に3年連続受賞するほどのプロに成長。押しも押されぬインストラクターの“カリスマ”だ。自身が保有するIT認定資格は、オラクルやIBM、サン・マイクロシステムズなど、約20種にも及ぶ。「新しいバージョンがでると、その都度受験していただけ」と謙遜する。IT業務に従事する技術者でも、これだけ取得する人は稀だ。
昨年12月には、新しい「オラクルマスターPlatinumオラクル9iデータベース」試験で、国内第1号取得者3人のうちの1人になった。システム・テクノロジー・アイでは、認定資格の教本執筆や学習ソフトウェア「iStudy」にも動画の講師役で登場。「インストラクター仲間では、“斬り込み隊長”の役をしている」。元は日本オラクルで顧客に商品を説明するデモンストレータだった。「最初は丸暗記で説明した。でも、『多少の質疑応答にも対応して』との声を受けて、専門的に勉強し始めた」「喋りは自信があります」という彼女。IT技術者などの集まりではサインを求める人の列ができる。
プロフィール
代田 佳子
(しろた よしこ)1971年、千葉県柏市生まれ。89年、千葉県立国分高校卒業。同年、伊勢丹グループの服飾雑貨小売のマミーナに入社。6年間販売員として勤務。96年、日本オラクルに製品デモンストレータとして入社。翌年、当時のオープンシステム研究所(現・システム・テクノロジー・アイ)に入社。Learning事業部でインストラクターとして研修会場で講義などを担当。オラクル認定資格のデータベースやLinux、その他、IBMのウェブスフィア関連、サン・マイクロシステムズのJava関連の資格を多数取得。