ダウンロード数150万を超えるVPNフリーウェア「ソフトイーサ」。外部から企業内LANなどの閉じたネットワークに簡単に入り込める。その革新的な技術から、一時は経済産業省からセキュリティ上の問題で配布禁止の要請を受けたこともある。その開発者が登大遊氏。商用版ソフトイーサを新たに開発し、今年4月からはソフト開発会社の代表取締役も務めるが、弱冠19歳の大学2年生が、その驚異的な機能の生みの親である。
「使うよりも作る方が好き」と、小学校2年生からプログラミングを独学で身に付けた。高校の校内ネットワーク管理を任され、自宅からでも校内ネットワークの管理がしたいと思ったのが、ソフトイーサ誕生のきっかけ。IPAの未踏ソフト創造事業に採択され、本格的に開発に着手、約3か月かけ、すべて1人で作った。1日平均10時間はコンピュータをいじり、長い時は1日15時間以上モニタと向き合う。1週間で書くプログラムは1万行にも達する。
「会社をつくった目的は、単純に潤沢な開発環境が欲しかっただけ」「自分の作りたいソフトを思い通りに作っていきたい。お客がいて、そのお客の要望にあったカスタム(受託)ソフトを開発するような、退屈な仕事はしたくないです。だから、ソフトイーサが潰れても、作りたいソフトを作れる土壌があれば、それでいいんです」
プロフィール
登 大遊
(のぼり だいゆう)1984年兵庫県尼崎市生まれ。00年3月、私立高槻中学校(大阪府)卒業。03年3月、私立高槻高等学校(大阪府)卒業。同年4月、筑波大学第三学群情報学類入学。03年7月、情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフト創造事業の未踏ソフトユース部門で採択を受ける。04年4月、ソフト開発会社ソフトイーサを設立。代表取締役に就任。現在筑波大学2年生。