情報システムを戦略的に使いこなせば、企業の競争力が大幅に高まることが明らかになった今、情報システムを提供する側も、より戦略性の強いフォーメーションに変わらなければならない。昨年7月、こうした判断からソフト開発大手のソランからの資本参加を受けた。「企業の情報システム部門は、営業戦略を企画立案するマーケティング部門との連携を急速に強めている。こうした顧客の動きの一歩先を行く」ためである。この1年あまり、両社が密接にフォーメーションを組んだ営業展開を進め、予想以上の相乗効果を出してきた。
「これまで、ソランの典型的な営業先は情報システム部門であり、ネットイヤーグループは戦略立案を担当するマーケティング部門に営業をかけることが多かった。この2つの部門は急速に連携を強めている。IT投資に意欲的な先進企業であれば、なおさら融合の度合いが深い」
ソランはどちらかといえば地味目な情報システム会社。ネットイヤーグループは米国生まれの精鋭戦略コンサルタント集団である。一見すると水と油のような組み合わせだが、情報システムに起こっている変化を先取りした石黒社長の戦略勝ちとなった。「戦略コンサルティングから基幹系システムのデータベースに至るまで、グループ全体でトータルに提案できる」と、これまで以上に強い自信を示す。
プロフィール
石黒 不二代
(いしぐろ ふじよ)愛知県生まれ。1980年、名古屋大学経済学部経営学科卒業。卒業後、ブラザー工業で米国のOEM顧客向けのコンピュータ周辺機器に関するマーケティングなどを6年間担当する。94年、米スタンフォード大学ビジネススクール経営学修士(MBA)取得。同年、米コンサルティング会社のアルファメトリック社の社長に就任。99年、ネットイヤーグループに入社。00年から現職。