「世界標準の、品質のよい製品を日本でいかに成功させるか」が、今の仕事の魅力という。商品の良さを最大限に引き出すための、工夫を凝らしたマーケティング戦略を練るのが醍醐味だ。
ロジクールは米ロジテックの日本法人。世界戦略に基づいてつくられた製品を日本市場で展開する。日本で受け入れられるため、独自にパッケージデザインするなどのマーチャンダイジングを実行している。扱い製品をみると、マウスが「2002年頃にくらべ、倍近いシェア」に伸長。また、「ウェブカメラでは年間シェアNO.1。スピーカーの販売金額は前年同週の5.6倍を記録」し、成果を上げている。しかし、「まだまだブランド認知度が十分とは言えない」。もっと多くの人に「あっ、ロジクールね」と言われる存在を目指し奔走している。
例えば、マウスに独自機能を付加した場合、これをアピールするには、実際に触れてもらうのが一番だ。そのため、POPなど店頭支援にはひときわ力を入れている。
マーケティングは、チームでこなす仕事。常にチーム内で情報交換し、共有しあう。現在のメンバーは8名。1人ががんばっても8人分の仕事はできない。だが、チームで動けば、アイデアも生まれやすく、チームワークならではの効果も発揮できる。
マーケティングは、PRなどの華やかなイメージもあるが、採用するときは「結構地味だよ」と釘を刺しておく。ただ、未経験でも「パッションがあればいい」と。園部さん自身も相当の情熱家だ。
プロフィール
園部 英生
(そのべ ひでお)1965年3月生まれ。北海道出身。92年、中央大学経済学部卒業。シマンテック、日本ゲートウェイなどを経て02年10月にロジクール入社。主にPRマネージャーを担当。現在は、マーケティング部部長としてプロダクトマネージメントを統括する。