今年7月で5周年を迎えたネクスト・イット。仲西敏雄が、サラリーマン時代の地位と名誉を捨て、一から作り上げた会社だ。紆余曲折はあったが、商材が整い財務状態も安定し、今年度から攻めの経営に転じた。
日本ビジネスコンピューター(JBCC)に20年以上勤め、1997年度から始まった新規プロジェクトでは売り上げ3億円しかなかった事業を、5年間で100億円に。
IPO(新規株式公開)も東証一部への市場変更も経験し、役員にもなった。外から見れば順風満帆のサラリーマン人生。だが、会社や地位にすがるつもりは毛頭なく、描いたビジネスができないと感じた瞬間、ばっさり過去を切り捨てた。
ネクスト・イットのビジネスは、「セキュリティ」「ネットワーク」「ストレージ」の3分野を中心に“尖がった”海外の技術を見いだし、それを日本人の好みに合う形にアレンジして製品化し販売する。商品力とアレンジ力で差別化できるが、決して斬新なビジネスモデルではない。アイデアマンの仲西は、当然、今の事業で終わらせるつもりはない。
「いつまでも米国に牛耳られていたくない」。米国主導のIT産業界で、海外に日本の存在感を技術力で示すのが夢だ。
人を引き込む雰囲気を漂わせ、弁が立つ。技術畑が長くテクノロジーに明るい。目先のビジネスを成長させることを今は重視するが、海外戦略になると話が止まらない。すでにアイデアは頭に満載なようだ。(文中敬称略)
プロフィール
仲西 敏雄
(なかにし としお)■1948年9月4日生まれ。日本ビジネスコンピューター(JBCC)取締役を経て、02年7月8日、ネクスト・イットを設立。代表取締役に就任。