常に好奇心を絶やさない。笑顔が清々しい好青年である。沼尻剛志は、電通国際情報サービスのエンジニアリングソリューション事業部CAEソリューション部解析自動化グループで、解析業務効率化ウェブフレームワーク「CAE-ONE」の提案などに携っているシニアコンサルタントだ。「世界に誇ることができる製造業」をエンドユーザーとして、顧客企業と日々向き合っている。
「基本的にものを作るのが好き。ドラえもんを作れたら面白いと思った」。ものづくりへの興味から大学では工学部を選んだ。卒業後に進んだのはIT業界だった。「ITは眼に見えないものづくり。コーディングして全世界に一つしかないものを提供することができる。進化の速度も速い」。
とはいっても、ものづくり一辺倒ではなかった。大学時代は金融にも興味をもち、独学で勉強に励んだ。入社後に最初に配属されたのも金融ソリューション事業部。その後、自社開発のフレームワークを使ったプロトタイプ開発や電通グループの共通インフラの設計・構築に従事した。「技術を磨くことができた時期」だという。
「CAE-ONE」は現在、30社ほどのユーザー企業を抱える。これを国内100社にまで拡大することが当面の目標だ。もう一段高みに登るために「まったく新しいものをつくっていきたい」。まったく新しいものとは何か。「クラウドを使って仕組みを構築する」とヒントをくれた。
趣味はゲームとジム通い。「学生時代は部活動をせずによく遊んでいた。今でも遊ぶときはとことん遊ぶ」。一方で、仕事の現場ではいつも真剣勝負。「PowerPointの1スライドがポスターになるくらいの気持ち」で提案に臨んでいる。(文中敬称略)
プロフィール
沼尻 剛志
(ぬまじり たけし)1979年4月25日、東京生まれ。東京理科大学工学部卒業後、2003年に電通国際情報サービス入社。自社開発のフレームワークを使ったプロトタイプ開発に携わった後、電通グループ共通インフラの設計・構築に従事。解析業務効率化Webフレームワーク「CAE-ONE」の開発・立上げに参画した。現在はシニアコンサルタントとして「CAE-ONE」の企画・提案・開発・導入・保守に従事する。