新卒で入社して5年、一貫して日本の基幹産業である自動車業界に向けたデータベース製品の企画営業に従事している坪田駆。まだ若手ではあるが、入社3年目で統括本部内の優秀案件表彰に輝き、以降も成績優秀者として評価されている営業部のエースだ。
彼を語る上で、「主体性」というワードは欠かせない。自身の性格をわがままだと語る一方で、「裏を返せば、主体性があるということ。そこが営業に生きている」という。入社一年目、思うように結果を出せず、苦しんだ時期に上司から言われた。「営業はゲーム。ゲームだと思ってまずやってみろ」。この言葉により、まずはやる、との思いで、持ち前の主体性で積極的に行動するが、次第に「顧客の立場に立った営業」ができていないと、課題を認識。相手のニーズを理解し、そのうえで顧客が自分に何を求めているのかを考えるようになったという。「ゲームでの主人公は自分。自分が動かないことには経験値を上げられず、レベルアップできない」と、この言葉で気づいたと、当時を振り返る。
営業として華々しく活躍する坪田だが、「より影響力のある仕事がしたい」との思いから、いずれは経営に携わりたいという。「『学び』の機会も考え方ひとつ。自分はすべてが学びだと思っている」と語る坪田にとって、身の回りで起こることすべてが自分の経験につながるもの。だからこそ、「チャンスがあれば、どんなに忙しくても経営のセミナーなどに行くようにしている」そうだ。「今の会社の中でも経営に携われるくらいの立場を目指し、スキルアップしていきたい」とはっきり語る。目標のため、どんなときも主体的な姿勢を貫く。(文中敬称略)
プロフィール
坪田 駆
坪田 駆(つぼた かける)
1987年、福井県出身。11年に国際基督教大学を卒業後、日本オラクルに入社。製造業の大手法人顧客向けにデータベース製品を提案する営業部門に所属し、自動車業界の企業を担当。現在は、アプライアンス製品やクラウドサービスの企画営業にも従事している。13年度以降、数々の功績を残しており、15年度には本部内成績最優秀者、グローバル成績優秀者表彰に輝く。趣味は最近始めたサーフィン。