アット東京のデータセンターで、電気、空調、通信ネットワーク、建物といったあらゆる設備の構築に従事する。データセンターそのものを成り立たせる基盤となるインフラ部分を担う、まさに縁の下の力持ちだ。「空気のように、あって当然のものと思われている。お客さんの想像を超えるようなものを提供できることはあまりないし、失敗も許されなければ、喜ばれることもそうそうない。でも、企業活動にデータセンターは必須で、陰で支える仕事もなくてはならない。日本経済の一端を担っていることに、誇りとやりがいをもっている」と力を込める。
プライベートでは、小学4年生の頃に始めたサッカーに打ち込む。10年前には、社会人リーグ2部に属するサッカーチームを立ち上げた。代表としてチームをまとめるかたわら、千葉県市川市サッカー協会の理事も兼務している。「自分のチームだけでなく、他のチームや審判員も含めて、みんなが楽しくサッカーができる環境をつくることを目指す、ある種の“地域貢献”という意識は、理事という立場になってから気づいた」という。また、「さまざまなバックグラウンドをもつ社会人のメンバーたちとともに、目標に向かってサッカーをやるということが非常に楽しい。仕事も同じで、一つの現場に集まる20~30人の作業員と連携して、お客様に最適な環境を提供している。一人ではできないことが、チームではできる」と、チームワークの重要さを認識している。
「こだわりをもって、何でもやりたがる」と自己分析し、周囲からの期待も厚い。「サーバーは、電気、通信、空調をはじめ、すべての設備にかかわる。一つのことを極めても、気づかないことがある」との考えから、今後は「構築関係の仕事をすべて担当できるようなジェネラリストになる」ことを目指す。(敬称略)
プロフィール
佐藤値生
(さとう ちせい)
1982年生まれ。千葉工業大学工学部を卒業後、新卒入社した会社では、電気設備管理業務に従事。13年にアット東京に入社。データセンターの設備構築を担当する。プライベートでは2女の父親。