──2021年の事業動向を振り返るとどうだったか。
事業部門は押し並べて堅調に推移した。需要は幅広く、バリエーションが増えてくると思うので、適材適所で選択肢をより多く持ち、要望に応えていくことが重要だ。マルチクラウドを前提に、お客様が資源を最大限有効に活用いただけるような提案を推進したい。
代表取締役社長
大塚俊彦
── 22年はas a serviceモデルのAPEXが本格展開する。
カスタム型のソリューションはすでに始まっており、22年はターンキーソリューション、納めてすぐに使えるようなソリューションの提供が年明けから本格化する。ストレージサービスを皮切りに、ヴイエムウェアのテクノロジーをフル活用したクラウドサービスなどを順次拡充する。重要なのはパートナーとの協業であり、APEXを通じていかに協業を推進し、成長していけるかだ。
クラウドサービスパートナーには、強力なセットメニューの一つとしてAPEXを売り込んでいただきたい。再販パートナー、クラウドサービスパートナーの両方で大きくパートナーシップを推進・拡大していこうと考えている。
新本社は社内外の共創の場に
──マネージドサービスも自社で手掛けることは、パートナーのビジネスと重なる部分が出てくるのではないか。
私たちが提供できることと、お客様の運用、保守に関する要望にはギャップがある。従来通り、パートナーの持っているサービス力、サポート力を借りることになる。しっかりと役割分担をしながら取り組む。私たちができる範囲の上に付加価値を提供していくことがクラウドサービスだと考えているので、パートナーと協議し、いい補完関係を築いていきたい。
──21年秋に移転した新本社をどのように活用していくか。
共創の場と位置づけ、リモートワークの生産性、利便性は維持しながら、社内外で創造性を発揮できるコラボレーションを推進する。ショーケースとしての機能もあり、今後は5GラボやAIのエクスペリエンスゾーンなども開設する計画で、お客様、パートナーに体感していただきながら、イノベーションを共につくっていく場としたい。
──22年の展望は。
供給面については、環境の中でベストを尽くし、最善の納期を提供できるようにする。また、成長領域としている「ハイブリッドクラウド」「エッジ」「5G」など6領域への投資を拡大し、変革を遂げたい。加えて、SDG分野での役割も果たし、お客様のグリーン戦略に寄与する。お客様の変革の真のパートナーを目指す上では、単にソリューションを提供するのではなく「成果」に貢献できるようにしていく。楽しく、アグレッシブに前進したい。