NEC、ニューシステムテクノロジー、NECネクサソリューションズの3社が協業し、NECの運用管理ソフトウェア「WebSAM」とニューシステムテクノロジーのデータベースセキュリティ「Chakra」との連携を実現した。データベースセキュリティ監視とシステムの障害監視を一元管理することで、企業システム全体の効率的な運用を支援するソリューションの登場は、多くの企業が待ち望んでいたものだろう。

WebSAMとChakraの連携で運用管理とセキュリティのトータル改善を提案


ニーズが高まる
データベースセキュリティ


 ニューシステムテクノロジーは、ソフトウェアパッケージ販売および開発を主な事業として展開している。プロダクトとしては、データベースセキュリティである「Chakra(チャクラ)」やソート/ETLソリューションである「CoSORT(コソート)」のほか、ビジネスインテリジェンスにも注力している。「“Chakra”は、Oracle、IBM DB2、MS SQL Server、Sybase、MySQL、Symfowareのデータベースの監視を1つのエンジンで実現します。データベースサーバに専用ソフトウェアをインストールすることなく監査記録もできます。つまり、既存のデータベースやシステムへの影響がなく、非常に導入しやすいソリューションといえるでしょう」と、ニューシステムテクノロジーの取締役・技術部長の林田定一氏は語る。

 「Chakra」は、ネットワークを流れるデータベースアクセスパケットを取得し、リアルタイムにモニタリングする。TELNETを利用した作業も監査対象となっており「いつ・誰が・どこから・どのように・データを参照したのか」を正確かつ完全に把握するソリューションだ。

 また、パフォーマンスも非常に高い。「大規模なシステムを使われているお客様でも、数多くの実績があります。データベースはミッションクリティカル性が高く、水際でこの部分の情報を守りたいというニーズは非常に高いと感じています。“Chakra”の、システムへの影響がなくパフォーマンスが高いという特長が実績につながっているのだと思います」(林田氏)とのことだ。

 NECネクサソリューションズは、基幹系のERPを中心としたシステムインテグレート、アウトソーシング、プラットフォーム販売という3つの事業を行っている。運用管理やデータベースに関するノウハウがあり、「Oracleの資格者は現在1100人を超えます。もちろん、MS SQL Serverも大いに注力しているので、ニューシステムテクノロジーのソリューションとの連携は、非常にマッチしていると思います」と、NECネクサソリューションズ・第一ソリューション事業部・統括マネージャーの岩山光雄氏。NECネクサソリューションズとニューシステムテクノロジーとの協業も自然の流れといえるだろう。

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社内システムを一元管理する
運用管理ツールが注目を集める


 「多くのお客様の課題でもありますが、ソリューションを導入すると管理コンソールが多くなり、管理工数も増大します。“Chakra”によるデータベースセキュリティとシステムの障害監視を一元管理することで、運用管理者の工数が大幅に削減できます。WebSAMとの連携の発端は、システムの統合化を実現させたいお客様のニーズがあったからだと思います」と、NECネクサソリューションズ・第一ソリューション事業部・マネージャーの廣川克己氏は語る。

 確かにシステムの運用管理者にとって、データベースサーバやアプリケーションサーバ、ファイルサーバなど、社内システムを一元的に監視できれば、管理工数は大幅に減る。また、ソリューションごとに管理方法が異なるが、一元化できれば、1つの操作方法を習得するだけでいい。ユーザーにとってのメリットは非常に大きい。

 NECネクサソリューションズは、「WebSAM」と「Chakra」を結びつけるのに重要なカギとなった。

 今回、NEC、ニューシステムテクノロジー、NECネクサソリューションズ、の3社が協業し、NECの運用管理ソフトウェア「WebSAM System Navigator」で「Chakra」を含めた統合管理を実現した。

 「Chakra」サーバに「WebSAM 監視エージェント」を導入し、監視テンプレートをインポートするだけで、簡単に「Chakra」をWebSAMで統合管理できる。障害監視からセキュリティ監視までを一元管理できるソリューションなのである。「運用管理とセキュリティの境界がなくなってきています。インシデントをリアルタイムで監視し、即時に対応できるというソリューションへのニーズは高いと思います。“WebSAM”で“Chakra” を統合できるメリットは非常に大きいですね」と、NEC・第一システムソフトウェア事業部(マーケティング・販促グループ)マネージャーの三浦一樹氏は語る。

 また、今回の連携によって、「Chakra」がアラートログを出力し、WebSAMが運用管理者に必要な情報を分類して通知するため、何が起きているのか、どう対処すればいいのかということも即座に判断できる。

 今後、さまざまな機器やソリューションが出力しているログを一元的に管理したいというニーズはさらに高まるだろう。今回の協業は、第一歩にしか過ぎない。3社は数歩先を見越したソリューションの開発に余念がない。市場を創り出す3社の提案は、市場からも大きく注目されている。