Special Issue

<セキュリティソリューション特集>ユーザーニーズに応え、新たなセキュリティ製品が次々と登場

2009/06/11 19:56

週刊BCN 2009年06月08日vol.1287掲載

ソリトンシステムズ
「情報セキュリティEXPO」でも高い注目度
新たなニーズに応え、仮想化・シンクライアントまで市場を拡大

 2009年5月13-15日の3日間、ソリトンシステムズは東京ビッグサイトで開催された「第6回 情報セキュリティEXPO」に出展した。

 同社のブースには、クライアントセキュリティやドキュメントセキュリティ、特権IDなどのほか、参考出品としてWAFアプライアンスなどが展示され、多くの来場者が足を止めていた。なかでも「セキュリティSaaS」と「仮想化・シンクライアントセキュリティ」に注目が集まっていた。

 マーケティング本部・製品担当マネージャの目黒学氏は、最近のセキュリティSaaSについて「導入・管理・運用コストが抑えられるため、コスト削減という観点はもちろん、“すぐにサービスを開始できる”点が注目されているようです」と証言する。ソリトンシステムズでは、セキュリティSaaSとして、PCログ収集管理サービス「InfoTrace-OnDemand」と、PC資産管理サービス「eCare-OnDemand」という2つのサービスを提供しているが、いずれも企業規模を問わず導入企業が増えているという。

 同社のブースでひときわ目立っていたのが、「SmartOn」のコーナーだ。「SmartOn」は、ICカードやUSBキーなどの認証デバイスを利用し、PC利用時の本人認証を強化するソリューションで、PCログオン認証で国内シェアNo.1(富士キメラ総研「2008、2007、2006、2005ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」より)を獲得している。「SmartOn」シリーズの1つ「SmartOn ID」は、すでに利用されている社員証をSmartOnの認証デバイスとしても利用できるソリューションとして知られている。「最近は、入退室、認証プリントなど複数システムの認証を1枚のICカードで運用するケースが増えています。FelicaとMIFARE両方のタイプのICカードを利用できるNFCリーダーが普及することで、ICカードの多目的利用がより広がる可能性があります」(目黒氏)とのことだ。

 また、「SmartOn ID」は、仮想化・シンクライアント環境にも対応している。「Citrix XenApp」(シトリックス・システムズ・ジャパン)、「HP CCI」(日本ヒューレット・パッカード)、「NEC VirtualPCCenter」(NEC)などの環境に対応し、VMwareのソリューションにも対応する予定だ。シンクライアント端末については、HPを始め、5月にはグローバルリーダーとして知られるワイズテクノロジーの端末にも対応した。「シンクライアントと一言でいっても、形式や端末などさまざまです。現在の市場ニーズをよく分析し、対応を広げていけば、さらなる市場拡大につながるでしょう」(目黒氏)。なお、この「SmartOn ID」は、6月8日-12日まで幕張メッセ(千葉県)で行われる「Interop Tokyo 2009」の「Xen Technology」でも展示される予定だ。興味のある方は、足を運んでみてはいかがだろうか。

 実際、ソリトンシステムズほど多くの自社ソリューションを用意している企業は少ない。だからこそ、シンクライアント対応という市場ニーズにもいち早く応えることができるのだ。同社の製品ラインアップの豊富さと、市場に合わせて柔軟に対応する姿勢が、エンドユーザーやパートナー企業にとって大きな魅力となっていることは間違いない。(週刊BCN 2009年6月8日号掲載)


ソリトンシステムズ=http://www.soliton.co.jp/

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